通訳案内士試験とは(2)

  1. [1]外国語を使う仕事の種類
  2. [2]通訳案内士(通訳ガイド)資格は英語プロへの登竜門
  3. [3]通訳案内士(通訳ガイド)資格取得の特典
  4. [4]通訳案内士(通訳ガイド)資格取得後の進路
  5. [5]通訳案内士(通訳ガイド)試験合格への道

[1]外国語を使う仕事の種類

外国語を使う仕事は、通訳、翻訳をはじめとして様々な種類があるが、大きくまとめてみると下記のようになる。

[2]通訳案内士(通訳ガイド)資格は英語プロへの登竜門

現在、日本には中途半端に英語のできる人(英検準1級レベル)は企業の内外に溢れているが、本当の英語力のある人というのは、意外に少ないものである。企業(他人)がお金を払って英語プロを雇うということは、当然、その人に特別高い英語能力を期待しているからであり、中途半端な英語力しかない人はすぐに追い返されてしまう。どこの業界でも同じだが、プロの世界というものは誠に厳しいものである。

英語を使う仕事は、前記のように様々であり、おのずから難易度も異なる。しかし、いやしくも英語プロとして仕事をしてゆきたいと思う人は「最低でも通訳案内士(通訳ガイド)試験の資格がなければ全く話にならない」と心得るべきである。

そのような資格を得ただけではまだ不十分で、その後、数年の経験と修練を積み自分の専門性を高め、それで初めて自他ともに認める英語プロになりうるのである。

その意味で、通訳案内士(通訳ガイド)資格は英語プロへの[第一関門=登竜門]ということができる。

[3]通訳案内士(通訳ガイド)資格取得の特典

  1. 都道府県に登録後、通訳案内士(通訳ガイド)法の規定に基づいて、旅行代理店などを通じてプロの通訳ガイドとして就業することができる。就業形態としては、専属、契約、フリーランサーなどがある。
  2. 通訳ガイドの仕事の就業者の約8割が女性であり、賃金には男女差別がなく、女性の経済的自立(精神的自立)に大きな力となる。
  3. 日本最高の「語学能力検定資格」として、就職、転職の際きわめて有利である。
  4. 会社により、3万〜5万円の資格手当を支給している。
  5. 本資格は、永年有効なので、定年退職後の第二の職業としても最適である。

[4]通訳案内士(通訳ガイド)資格取得後の進路

通訳案内士(通訳ガイド)試験というと、仕事は「外国人観光客の観光通訳ガイド」をすぐに思い浮かべると思うが、通訳案内士(通訳ガイド)資格保持者の仕事は、下記の三つの仕事にほぼ等分されている。下記を含めて二つ以上の仕事を兼ねる人が多いのが実情である

(1)通訳ガイド(約3,000名)…外国人観光客を対象とした観光ガイドの仕事

  1. 定期観光ツアー(都内観光、富士箱根、日光、京都、奈良など)
    JTB(サンライズツアー)とジャパングレーラインが運営している。
  2. インセンティブツアー
    主に日本の輸出企業が、販売促進のために外国のディーラーを日本に招待するツアー。自動車、化粧品、電器メーカーなど。
  3. 日本観光通訳協会(JGA)と全日本通訳案内士(通訳ガイド)連盟(JFG)に合計1,700名登録。
    上記団体に属さず仕事をしている人もいる。
  4. 3月〜11月がシーズンとなる。

(2) 研修監理員(約1,500名)

国際協力機構(JICA)が政府開発援助(ODA)の一環として開発途上国(アジア、アフリカ、中南米、中近東等)から研修員を受け入れて実施する技術研修のコースに配置されて、研修現場の管理、研修受入機関との連絡調整、講義用テキストの作成、研修旅行の手配・同行、日本滞在期間中の通訳、研修員の健康管理、茶道や生け花の紹介、パーティの開催など、研修にかかわるすべてのケアをまかされるコーディネーターの仕事である。来日した研修員にとって滞日期間中を通じ最も身近な存在となるので、日本に対する印象と理解を大きく左右する重要な役割を担っている。
財団法人日本国際協力センター(JICE)に、約1,500名の登録者がいる。

(3)通訳・エスコート(随行)ガイド(約1,000名)

外務省、国際交流基金などの政府機関が招聘する外国人の通訳、随行ガイドの仕事である。毎年約4,000名の招聘客が来日しており、招聘客は、各国のオピニオンリーダー、報道関係者、中堅指導者、文化人などで、現在活躍中の人のみならず、将来有望な人も含まれている。通訳も随行ガイドも、語学力だけではなく、日本代表として相応しい人物であることが求められる。女性の就業者が圧倒的に多く、 VIP(重要人物)の接遇には、年配のベテラン通訳(ガイド)が指名される。
季節に関係なく、年間を通じて仕事がある。

[5]通訳案内士(通訳ガイド)試験合格への道

  1. 自分の人生設計、キャリア設計の中で、通訳案内士(通訳ガイド)試験を明確に位置づけ、合格を目指し、受験することを決心する。(不退転の決意)
  2. 生活を受験勉強優先の環境に整える。(環境整備)
  3. 独学では入手しにくい情報および受験対策のテクニックを受験対策専門の機関にて、効率よく習得する。(方法論)
  4. 合格の日まで互いに励まし合うことのできる「気の合う戦友」を見つけよう。(良きライバル)
  5. 自分の「受験の原点」を時々思い起こし、自ら勉強意欲を増進させるように心がけよう。(エネルギー源)