通訳案内士試験とは(1)

  1. [1]通訳案内士試験の沿革
  2. [2]通訳案内士試験の受験資格
  3. [3]通訳案内士試験の試験科目
  4. [4]通訳案内士試験の試験期日及び試験場所(2010年度)
  5. [5]通訳案内士試験の受験願書及び施行要項について
  6. [6]通訳案内士試験の受験手数料
  7. [7]通訳案内士試験[英語]の合格者数及びハローの占有率
  8. [8]通訳案内士試験の結果詳細(2010年度)
  9. [9]通訳案内士試験第1次筆記試験の合格ライン

[1]通訳案内士試験の沿革

通訳ガイド試験は、正式には「通訳案内士試験」と言い、1949年から運輸大臣(現在の国土交通大臣)により実施されている語学に関する唯一の国家試験であり、日本で最も権威のある「語学能力検定試験」でもある。

当初は英語のみでスタートしたが、後にフランス語・スペイン語・ドイツ語・中国語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語・韓国語が加わり、さらに2006年よりタイ語を加えた10ヵ国語について試験がなされている。当初より長年に渡り、運輸省(現在の国土交通省[Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism])が直接試験を実施していたが、近年は国際観光振興機構(Japan National Tourism Organization、通称「日本政府観光局」)が国土交通大臣の試験事務代行機関として試験を実施してきた。

2006年4月1日より、従来の「通訳案内業法」に代わり「通訳案内士法」が施行された。

「通訳案内士法」抜粋

  • 通訳案内士は、報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすることをいう。)を行うことを業とする。
  • 通訳案内士試験に合格した者は、通訳案内士となる資格を有する。
  • 通訳案内士でない者は、報酬を得て、通訳案内を業として行ってはならない。(上記に違反した者は、50万円以下の罰金に処する。)
  • 地域限定通訳案内士は、その資格を得た都道府県の区域において、報酬を得て、通訳案内を行うことを業とする。
  • 地域限定通訳案内士試験に合格した者は、当該地域限定通訳案内士試験が行われた都道府県の区域において、地域限定通訳案内士となる資格を有する。
  • 地域限定通訳案内士は、その資格を得た都道府県の区域外において、報酬を得て、通訳案内を業として行ってはならない。(上記に違反した者は、50万円以下の罰金に処する。)

[2]通訳案内士試験の受験資格

年齢、性別、学歴、国籍等に関係なく、だれでも受験できる。

[3]通訳案内士試験の試験科目

(1)第1次試験(筆記試験)

筆記試験 I :外国語についての筆記試験 (記述式、2時間)
前述の10カ国語の中より選択する。

筆記試験 II :日本語による筆記試験 (マークシート方式、合計2時間)

  1. 日本地理(40分)
  2. 日本歴史(40分)
  3. 産業、経済、政治及び文化に関する一般常識(40分)

(2)第2次試験(口述試験)

  1. 第1次試験筆記試験Iで選択した外国語(8分程度の会話試験)
  2. 人物考査

[4]通訳案内士試験の試験期日及び試験場所(2010年度)

試験 期日場所(受験地)
第1次試験2010年8月29日(日)札幌、仙台、東京、名古屋、京都、広島、
福岡、那覇、ソウル、北京、香港、台北
第2次試験(英語)2010年12月5日(日)東京、京都、福岡
第2次試験(他外国語)2009年12月12日(日)東京(中国語・韓国語は東京、京都、福岡)

[5]通訳案内士試験の受験願書及び施行要項について

受験願書並びに施行要項は、2010年度の場合、5月17日に配布が開始された。

(1)申し込み方法

電子申請、書面申請、団体申請のいずれかの方法により申し込むこと。電子申請は国際観光振興機構のホームページからできる。

(2)願書の受付期間に注意すること。

(例)2010年度の場合は、5月17日より6月18日までであった。

[6]通訳案内士試験の受験手数料

2010年度:受験手数料は8,700円。
(書面申請の場合は銀行または郵便局より国際観光振興機構へ直接振り込む。電子申請の場合はクレジットカードまたはコンビニエンスストアでの支払いが可能[要確認])

[7]通訳案内士試験[英語]の合格者数及びハローの占有率

年度出願者数合格者数合格率ハローの合格者ハローの占有率
1997年4,601名212名4.6%153名72.2%
1998年4,865名228名4.7%192名84.2%
1999年4,887名232名4.7%175名75.4%
2000年4,683名236名5.0%190名80.5%
2001年4,572名222名4.9%170名76.6%
2002年4,620名185名4.0%142名76.8%
2003年5,142名204名4.0%176名86.3%
2004年5,285名269名5.1%232名86.2%
2005年4,279名*450名10.5%*353名78.4%
2006年4,684名*787名16.8%*543名69.0%
2007年5,585名*1,189名21.3%*738名62.1%
2008年5,244名*1,065名20.3%*674名63.3%
2009年4,715名*716名15.2%*393名54.9%
2010年4,136名*495名12.0%*286名57.8%
  • 2005年〜2010年は出願者数が公表されておらず、受験者数*となっている。
  • 合格率は対出願者数で算出してある。(*ただし、2005年〜2010年は合格率は対受験者数で算出してある。)

[8]通訳案内士試験の結果詳細(2010年度)

(1)受験外国語英語の各試験の受験者・合格者・合格率

受験者数 第1次試験合格者数 第1次試験合格率 最終合格者数 最終合格率
4,136
(2,412)
[58.3%]
716
(394)
[55.0%]
17.3%
(16.3%)
495
(295)
[59.6%]
12.0%
(12.2%)
  • ( )内は女性の数を示す。
  • [ ]内は女性の占める割合を示す。近年、女性の受験者、合格者の増加が著しい。

(2) 受験外国語(全語学)の各試験の受験者数・合格者数・合格率

言語 受験者数 第1次試験合格者数 最終合格者数 合格率
英語 4,136
(2,412)
716
(394)
495
(295)
12.0%
フランス語 258
(166)
67
(48)
57
(42)
22.1%
スペイン語 182
(107)
61
(35)
46
(26)
25.3%
ドイツ語 78
(44)
13
(7)
12
(6)
15.4%
中国語 1,548
(1,016)
168
(106)
154
(96)
9.9%
イタリア語 96
(78)
27
(22)
19
(16)
19.8%
ポルトガル語 32
(14)
11
(6)
8
(5)
25.0%
ロシア語 102
(67)
19
(14)
12
(8)
11.8%
韓国語 793
(604)
147
(121)
125
(104)
15.8%
タイ語 14
(9)
5
(3)
4
(3)
28.6%
7,239
(4,517)
1,234
(756)
932
(601)
12.9%
  • ( )内は女性の数を示す。
  • 受験者には再受験者、筆記(第1次)試験免除者161名を含む。

(3) 職業別合格者数(全語学)

職業 合格者数 構成比(%)
会社員 282 30.3
教職員及び塾講師 97 10.4
主婦 85 9.1
翻訳・通訳 77 8.3
公務員 49 5.3
学生 45 4.8
団体職員 17 1.8
無職 119 12.8
その他 161 17.3
932 100.0

(4)年齢別合格者数(全語学)

年齢 合格者数 構成比(%)
10代 2 0.2
20代 119 12.8
30代 271 29.1
40代 299 32.1
50代 155 16.6
60代 82 8.8
70代 4 0.4
80代 0 0.0
932 100.0
  • 最年長合格者:76歳(男性、受験言語:英語)(出願時年齢)
  • 最年少合格者:14歳(男性、受験言語:英語)(出願時年齢)
    ※過去最年少合格者

(5)学歴別合格者数(全語学)

学歴 合格者数 構成比(%)
大学(院)在学 45 4.8
大学(院)卒業 759 81.4
大学(院)中退 24 2.6
短期大学卒業 57 6.1
高校卒業 20 2.1
その他 27 2.9
932 100.0

(6)居住地(都道府県)別合格者数(英語のみ)

東京(132)・神奈川(72)・大阪(38)・千葉(32)・兵庫(28)・埼玉(21)・北海道(18)・愛知(14)・京都(14)・福岡(14)・広島(13)・静岡(11)・奈良(11)が10名以上の英語合格者を出している。

(7)外国籍合格者数

韓国・朝鮮 96名、中国(台湾を含む) 60名、ウクライナ 3名、イタリア 1名、オーストラリア 1名、ロシア 1名、計162名

(日本居住者 60名、日本非居住者 102名)

(8)海外試験会場合格者数

ソウル 76名、北京 1名、香港 1名、台北 25名

[9]通訳案内士試験第1次筆記試験の合格ライン